2024/5/27                                                                                               NO 4

 

2022年 3月25日

 

  騒乱1 世界の真の支配者はだれか

 

 ■人間同士の争いの源はどこから

 

 今日の朝日新聞の見出しによると、

 

 ロシア、ウクライナ侵攻

   主要都市 軍施設を空爆

   米欧は非難、制裁強化へ

 

 「バイデン米大統領は23日、声明を発表。

 『プーチン大統領は破滅的な人命の犠牲と

 計画的な戦争を選んだ。この攻撃がもたらす

 死と破壊はロシアだけに責任がある。』と強

 く非難した。」

  欧州連合(EU)も、24日、『最大限』の言葉

 で非難する。

 

 ロシアのウクライナ侵攻が始まってから一か月が経つ。いま世界は闇である。希望の光はどこにもない。バッタの世界でもいちばん愚かな騒乱は戦争である。どんな理由があるとしても、破壊、破壊、ただ破壊しかもたらさない。人々が営々と築いてきた町や都市、国を一瞬のうちに灰にする。そしてそこで幸せに暮らしていた人々の生活をめちゃめちゃにして何千万人もの命を無造作に、まるで虫を殺すかのようにつぶしてしまう。まるで巨大なローラーで地ならしでもしていくかのように。そもそも何らかの問題を解決するために、殺し合わなければならないということそのものが、バッタの知恵の限界を示している。その原理はたわいのない子供の喧嘩と変わらない。

 これら人間の争いはどこから来るのだろうか。天の言葉は言う。

「あなた方の争いはどこから起こるのですか。それは次のものから起こるのではありませんか。つまり、あなた方の肢体なかで闘う肉欲の快楽に対するあなた方の渇望からです。あなた方は欲しますが持っていません。殺人と貪りを続けますが、それでも得ることはできません。あなた方は戦いつづけ、争いつづけます。あなた方が持っていないのは求めないからです。それでも受けていません。肉欲の快楽に対する自分の渇望のために用いようとして、間違った目的のために求めているからです。」(ヤコブ4:1-3 新世界訳)

 つまり、争いは人の心のなかにある欲望から生まれるとある。それは放っておくと次第に大きくなって、ついには国家間の戦争や殺人にまで至ることがある。ロシアとウクライナの戦争も、過去にどんな理由があったとしても、戦争をしなければならない正当な理由とはならない。それはまさしくバッタの知恵である。一匹の権力志向のバッタの心の中に生まれた欲望の火種が放置されていると、それは次第に大きくなり、国家間の争いにまで発展していく。一旦火がつくとそれは燎原の火のように大地を嘗め尽くす。たった一人の心に宿った欲望が絶大な権力を持つとき、それは世界の77億人の人々を恐怖に陥らせる。思えば実に不思議なことである。どんな権力をもったとしても、その者も一匹のバッタに過ぎない。ただ一人の無力な人間に過ぎないのに、なぜ諸国の指導者が束になっても抗い得ないのだろうか。勿論、彼が核のボタンを握っているからであるとしても、それだけではない。ヒットラーの場合もそうだった。彼らの背後には人の目に見えない巨大な悪の力が働いている。その力はどこから来るのだろうか。天の言葉は言う。「世界は邪悪な者の支配下にある。」(ヨハネ第一 5:19 新世界訳) 邪悪な者とは悪魔サタンのことである。聖書によると、悪魔サタンは実在者であり、人間の全てに絶大な影響を及ぼしている。なぜなら悪魔は「この事物の体制の神」(コリント第二 4:4 新世界訳) となって、多くの人間を欺いているからである。宗教はその最たるものである。したがって天の言葉は、この世界を真に支配しているのは悪魔サタンである、と明記しているのだ。